Etsuko Narita
Mixed Media Artist
Etsuko Narita was born to a father who is a special leather bag craftsman.For this reason,she has been familiar with highly skilled handicrafts since she was very little.
She traveled to France in 2009 when she was introduced to Luneville embroidery (Crochet de Luneville),a technique used in Haute Couture embroidery.Being introduced to different histories and arts,she learned art embroidery at Lesage (embroidery school) in Paris and the strictly confidential techniques at Conservatoire in Luneville,the birthplace of Luneville embroidery.
After returning home,she entered several art competitions in Japan,and exhibited her artworks at Tokyo Metropolitan Art Museum and other galleries.She won several high-ranking awards,including the Costume Jewelry Division at Beads Art Japan 2013 (Hiroshima/Tokyo) and the Art Division at International Bead Biennale 2015 (Hiroshima/Tokyo).
In 2017 and 2019,she was invited to the embroidery art exhibition,TALENTS,hosted by the France art embroidery association,“Brode-Art.”There,she exhibited,demonstrated,and sold her artworks.
Focusing on the beauty of the materials of beads,sequins and strings,she continues creating artworks under the inspirations from the scenery and the historical buildings that cross her path.
特殊皮革バッグ職人の父のもと、幼少の頃より高度な技術を必要とする手仕事に親しむ。オートクチュールに用いられる刺繍技法の一つ、リュネヴィルかぎ針刺繍に出会い2009年に渡仏。様々な歴史・芸術に触れ、パリの刺繍学校ルサージュにてアート刺繍を、かぎ針刺繍発祥の地リュネヴィルで門外不出の技法を習得。
帰国後、複数の国内コンクールに出品し、東京都美術館やギャラリーにて作品を展示。ビーズアートジャパン2013(広島・東京)コスチュームジュエリー部門、インターナショナルビーズビエンナーレ2015(広島・東京)アート部門にて上位賞を受賞。
フランスのアート刺繍協会「Brode−Art」より、アート刺繍展覧会TALENTSへ招待され、2017年・2019年に出展し作品の展示販売・デモンストレーションを行う。ビーズやスパングル、糸といった素材のもつ美しさを重視し、目にした風景・歴史的建造物などからインスピレーションを得て作品制作を行っている。
Past Exhibitions
-JCAT New York SOLO Exhibition in January 2021
-JCAT New York Made in Japan Exhibition in August 2022
Interview
Q: アーティスト活動を始めたきっかけは何ですか?
職人の祖父や父の影響で、幼少の頃より創作活動が身近にあり、自然とアートに関心をもち自身でも制作をしていました。
Q: 現在のあなたのアーティスト活動(日本、海外両方)、これまでの功績(受賞歴や主な展覧会などあれば)などはありますか?
アーティスト活動(日本)
・年に一度のアート刺繍を中心としたグループ展(主催)
・専門誌への作品掲載
アーティスト活動(海外)
・フランンスアート刺繍協会によるビエンナーレへの参加(自身のアート作品の展示販売及び、アート刺繍技術の普及を目的とした展覧会)
賞歴等
・AJCクリエイターズコレクション2018 刺繍部門 佳作
・AJCクリエイターズコレクション2016 刺繍部門 入選
・コスチュームジュエリーアワード2015ハワイウエディング部門 佳作、ジャパンウエディング部門 入選
・ビーズビエンナーレ 2015 TOHO株式会社賞(アート部門)
・第23回ユザワヤ創作大賞展 入選(刺繍部門)
・第10回ベラドンナ・アート展 入選(立体刺繍絵画)
・AJCクリエイターズコンテスト 2014 入選(コスチュームジュエリー)
・ビーズアートジャパン大賞 2013 審査員奨励賞(コスチュームジュエリー)
・ビーズビエンナーレ 2013 入選(立体刺繍絵画)
Q: アーティストとしての目標は何ですか?
現在、日本とフランスの刺繍愛好家の方にむけての活動に留まっていますが、もっと広い範囲、刺繍という枠ではなく幅広い方に作品を見ていただきたいと考えています。
Q: あなたの作品を一度も見たことのない人に、あなたがどんな作品を作っているか説明してみてください。
ビーズやスパングル、糸を用いて立体的な刺繍絵画やコスチュームジュエリーを制作しています。縫い針のほか、オートクチュールに用いられるフランス・ロレーヌ地方発祥のかぎ針を用いた特殊な刺繍技法を用いています。自身が目にした風景や建造物、アートより連想した作品を制作しています。
Q: 作品を通して観る人に何を伝えたいですか?
刺繍は素朴・田舎風、古いといったイメージや、女性の趣味の一つとして捉えられることも多く、一部の刺繍技法は受け継がれることなく衰退しています。伝統的な技法に様々な素材を用いて刺繍の新たなイメージ、刺繍の魅力をお伝えしたいと考えています。