MOTONORI NAKAMURA

Painter

Motonori Nakamura is a Japanese artist from Fukui City,Japan.
He has been a town planning consultant for many years,and has worked on creating a comprehensive plan for almost 10 years.
In 2011,a town was damaged by the Great East Japan Earthquake.It was affected by the nuclear accident,and he became involved in planning the town's reconstruction.He tried to reconstruct the town,while showing the residents the process of the reconstruction.This motivated him to draw the town’s landscape and its people.His style of drawing with watercolors is very simple.Since 2011,he always made sure to bring his bag of light compact tools (eg.water colored pencils,ball pens,and water-filled calligraphy pens) and a small sketchbook (10x15cm).He used every possible spare time during his work and his leisure times to draw a great number of sketches.Before he knew it,he made over 8,000 sketches.
Whether it was in the train,on the bus,during a small waiting time,or at a cafe,in order to make the most of every spare time,he developed his own techniques.He learned how to snapshot the landscape,such as the ones on fast-moving cars,and draw based on those memories/images.He also manages to finish the drawing on the spot in a timely manner.
There are problems that bother him while he draws landscapes and works as a town planning consultant.Disasters,wars,and global warming are destroying and dramatically changing the landscapes.
He draws landscapes,in hopes to rebuild a beautiful homeland without the fear of disasters,wars,global warming,etc.and to pass this on to the next generation.
His main exhibits include,
2018.10 Paris,Carousel du Louvre,
2018.12 Rio de Janeiro,Vivemos Arte,
2019.4 Dubai,World Art Dubai,
2019.10 Paris,Carousel du Louvre.
中村元則は、福井市に住む日本人のアーティストである。
まちづくりのコンサルタントを長年してきた彼は、10年近く前、いくつかの町の総合計画づくりをしていたことがある。2011年、その町が東日本大震災と原発事故により被災し、その町の復興計画づくりに携わるようになった。住民の方々に街の復興した姿を見せながら、復興のまちづくりをしようと思いたったことが、彼が風景や人物を描く直接的な動機となった。
水彩で描く彼の技法、作風(スタイル)は、至ってシンプルなものだ。軽くてコンパクトな道具(水彩色鉛筆、ボールペン、水入り筆ペン)、そして小さなスケッチブック(10cmxl5cm)をリュクサックに入れ、そのリュクをいつでもどこでも持参して、仕事や余暇のあらゆる隙間時間を使いながら描くスタイルだ。
電車の中、バスの中、ちょっとした待ち時間、カフェで休憩を取る時など、あらゆる隙間時間を利用するため、あまり時間をかけずに描けるように、彼はちょっとした技を習得した。それは高速に移動する車窓の風景などを、一瞬見て記憶(印象)に残しそれらを描く方法であり、さらに加えて時間をかけずにその場で仕上げる描法の習得だ。
まちづくりコンサルタントをしながら、風景を描く彼の心を痛めている問題がある。災害、戦争、地球温暖化などが、風景を破壊して激変させているからだ。彼は、災害、戦争、地球温暖化などの懸念がない、美しく魅力的なふるさとの風景をしっかりと築き、次世代に継承してほしいと願いながら、風景画を描いている。
彼の主な展示は、2018.10パリ、カルーゼル・デュ・ルーブル、2018.12リオ・デ・ジャネイロ、Vivemos Arte、2019.4ドバイ、Art Dubai、2019.10パリ、カルーゼル・デュ・ルーブルなどがある。

Past Exhibitions

-JCAT New York Made in Japan Exhibition in August 2022

Interview

 
 

Q: アーティスト活動を始めたきっかけは何ですか?

アート活動をするようになったのには、あるきっかけがあったからです。アート活動の前に、私は45年にわたって、まちづくりのコンサルタントをしていました。里歩きや街歩きがとても好きでした。美しい風景を見るたびに描いてみたいなと思っていましたが、ついに60歳まで本格的に描くことはありませんでした。
10年近く前、仕事としていくつかの町の総合計画づくりをしていたことがあります。
2011年、その町が東日本大震災と原発事故により、被災したのです。人々は日本全国の400の市町村に避難し、いまだに放射線の強い地域に指定され、帰還することはできていません。その町の復興計画づくりに携わるなかで、いつかは町に帰還できるだろう、その時に、住民の方々に街の復興した姿を見せながら、復興のまちづくりをしようと思いたちました。
そのことが、私に街の絵を描かせた直接的な動機となったわけです。

Q: 現在のあなたのアーティスト活動(日本、海外両方)、これまでの功績(受賞歴や主な展覧会などあれば)などはありますか?

2016年          個展「親子展」、2017年 個展「風景画展」
2018年10月 画集「Walking and Drawing 1」発行
2018年10月 パリにて日本の風景画展示
2018年11月 リスボンにて日本の風景画展示
2018年12月 リオデジャネイロにて日本の風景画展示
2019年4月 ドバイにて日本の風景画展示
2019年10月 パリにて日本の風景画展示
2020年 3月 リオデジャネイロにて日本の風景画展示(予定)
2020年8月 ニューヨークにて日本の風景画展示(予定)

Q: アーティストとしての目標は何ですか?

私の作品は風景を描いています。
風景は人間が自然に対して働きかけた結果、形づくられたものです。
長い間、私はまちづくりを仕事にしてきましたので、 自然に対して、手を加え、働きかけてきたことになります。
私が計画したマスタープラン、そのままの道路網などが、 日本全国に残され、人々はそこに家を建て住んでいるのです。
いわば私は風景をつくってきたといえると思います。
その風景が果たして人々にとって美しく、安心・安全で、 魅力的な地域になっているのか、大変関心があります。
一方、風景を破壊して激変させるものに、 災害、戦争、地球温暖化などがあります。
世界各国の美しい風景は、私たちの心と暮らし方がつくってきたし、 これからも創り出すものだということを学び、
そのことを世界の人々に知ってほしいのです。
災害、戦争、地球温暖化などの懸念がない、美しく魅力的なふるさとの風景を しっかりと築き、次世代に継承してほしいと願いながら、
風景画を描いています。

Q: あなたの作品を一度も見たことのない人に、あなたがどんな作品を作っているか説明してみてください。

私のジャンルは、水彩画であり、風景や人物を描くことです。
技法、作風(スタイル)は、至ってシンプルなものです。
軽くてコンパクトな道具(水彩色鉛筆、ボールペン、水入り筆ペン)、そして小さなスケッチブック(10cmxl5cm)をリュクサックに入れ、そのリュクをいつでもどこでも持参して、仕事や余暇のあらゆる隙間時間を使いながら描くスタイルです。
電車の中、バスの中、ちょっとした待ち時間、カフェで休憩を取る時など、あらゆる隙間時間を利用するため、あまり時間をかけずに描けるように、ちょっとした技を習得しました。それは高速に移動する車窓の風景などを、一瞬見て記憶(印象)に残しそれらを描く 方法であり、さらに加えて時間をかけずにその場で仕上げる描法の習得などです。

Q: 作品を通して観る人に何を伝えたいですか?

私の描いた風景画を人々が見て、美しい風景のままでいてほしいと願うことになると思います。風景を破壊し激変させる災害や戦争、地球温暖化などは、絶対に起こしてはいけないと感じてほしいと願っています。私の風景画が、人々の心に、世界の平和と安全で安心なコミュニティをつくる活動や、地球温暖化の回避活動を起こしていくならば、私は大変うれしく、役立ったことに誇りを持つことでしょう。