Yukihiro INADA

Painter

For Yukihiro INADA,creating is the manifestation of his emotions.
In the modern world,where we continue to be exposed to the excessive input from the outside world,emotions,in a way,tend to seem unimportant.Feelings in the moment will disappear instantly without being acknowledged.
However,Yukihiro INADA carefully picks up these internal emotions and expresses it as it is.He intuitively understands the importance for people to move their hearts.This is closely related to the activity of mountain climbing,which he was absorbed in during his teenage years.The sun,the rain,the sound of the wind,the smell of the forest.He felt such gifts from these mountains,and was touched in the heart to start moving.
In regards to his artistic activities,he puts importance on his own emotions,rather than the techniques.Because of this,his artworks contain his emotions and his feelings of others’emotions.
Yukihiro INADAにとって創作は感情の発露である。
外界からの過剰なインプットに曝され続ける現代において、感情とはある意味で些末なものにされがちである。今この瞬間に自分が感じたことは、自分にすら掬い取られることもなく次の瞬間には消え去ってしまう。
しかしYukihiro INADAは自分の内に浮かんでくるそういった感情を、敏感に、ありのままに捉えようとする。彼は、人間にとって心を動かすことの重要性を直観的に理解している。それは彼が10代のころに没頭した、登山という営みと密接に関係している。太陽や雨、風の音、森の匂い。そういった山からのギフトに触れて、彼の心は震え、動き始めた。
彼の創作活動において、技法ではなく彼自身の情動こそが決定的に重要である。だからこそ彼の作品には、彼自身の、あるいは彼が感じる他者の感情が常に内包されている。

Past Exhibitions

-JCAT New York SOLO Exhibition in January 2022
-JCAT New York SOLO Exhibition in September 2021

Interview

 
 

Q: アーティスト活動を始めたきっかけは何ですか?

10代の頃、学校の美術の授業で絵を描いて以後、15年以上絵を描くような機会は無かった。
日本の企業で働いていた2019年、公私ともに精神的に抑圧され疲弊する日々を長く過ごしていたが、自分の内から湧き上がる情動によって弾けるように突き動かされ、心身が解放される経験をした。
それから1年ほど経過したある日、自分の内面にあるものをアウトプットしたいという欲求が生じ、雑貨店で偶然に見かけたアクリル絵具セットを買ってみたことがきっかけである。

Q: 現在のあなたのアーティスト活動(日本、海外両方)、これまでの功績(受賞歴や主な展覧会などあれば)などはありますか?

作品はinstagram (@yukihiro_in)で共有しています。
出展歴:2021年 intersection X (日本・名古屋)出展

Q: アーティストとしての目標は何ですか?

表現・創作を通じて自分と丁寧に向き合い続けること、その上で作品を媒介にして色々な人と関わり続けることが望みであり目標です。
今の心情としてはどこかに到達したいというよりも、今この瞬間をできる限り大切にして生きていきたいと考えています。

Q: あなたの作品を一度も見たことのない人に、あなたがどんな作品を作っているか説明してみてください。

私の作品の大きなテーマは感情です。自分の感情、自分が感じる他者の感情、それらを想起させる事物などに興味を持っています。
形を持たない内面の感情やエネルギーをそのまま投影した抽象的な作品や、私自身がいつも心を動かされるコーヒーカルチャーを題材にした作品などを中心に、主にアクリル画で制作しています。
心の状態や動きを身体と連関させてダイレクトに描くようにしています。

Q: 作品を通して観る人に何を伝えたいですか?

人には感情があるということ。そしてそのことが、生きていくエネルギーになってゆくこと。